日本食研アプリ
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詳細
- 評価
- 4.0
- バージョン
- 1.0.30
- 開発者
- NIHON SHOKKEN HOLDINGS CO., LTD.
厨房で使う調味料や食材の発注は、営業中の忙しさに埋もれやすい仕事です。メモを書いたまま置き忘れたり、担当者ごとに注文方法が違ったりすると、確認のためのやり取りが増えます。私が日本食研アプリを試して感じたのは、料理を作るためのアプリというより、業務用の仕入れとメニュー提案を一つの流れにまとめるための道具だということでした。
このアプリは、NIHON SHOKKEN HOLDINGS CO., LTD.が提供するビジネス向けの公式アプリです。無料で利用でき、ビジネスカテゴリのアプリとして、飲食店や厨房を持つ事業者が使う場面を想定しています。一般家庭向けの買い物アプリとは目的が違うので、そこを最初に理解しておくと評価しやすくなります。
私の印象では、特に日本食研の商品を日常的に使う厨房ほど価値を感じやすいタイプです。一方で、個人の献立作りや一般的な食品スーパーの代替を探している人には、期待する使い方と合わない可能性があります。ここでは、注文作業をどのように組み立てると役立つか、どこでつまずきやすいかを、実際の業務の流れに沿って見ていきます。
紙のメモと口頭確認から、厨房の発注を整える
営業前に起きがちな小さな混乱
厨房の発注は、在庫が完全になくなってから始めるものではありません。仕込みの途中で残量に気づき、冷蔵庫の扉や作業台の端にメモを置き、あとで事務所から注文するという流れになりがちです。忙しい時間帯には、誰が何を確認したのか分からなくなり、同じ商品を二重に数えることもあります。
これまで電話や紙の注文書を中心にしていた店舗なら、担当者が変わったときの引き継ぎも負担になります。商品名の呼び方が人によって違う、容量を見落とす、注文するタイミングがずれる、といった問題は、料理の技術とは別のところで起きます。日本食研アプリは、こうした厨房の周辺作業を注文画面へ寄せることで、確認の往復を減らす方向のアプリです。
ここで大切なのは、アプリを開けば自動的に発注が完成する、と考えないことです。現場で必要な商品を見つけ、数量を判断し、最後に内容を確認する作業は残ります。私なら、まずメモの取り方と発注担当を決め、そのうえでアプリを使います。道具だけを変えても、運用が決まっていなければ混乱は別の場所へ移るだけだからです。
アプリを開く前に決めておきたいこと
おすすめは、厨房内で「使い切ったら記録する商品」と「毎回の発注時に残量を見る商品」を分けることです。たとえば、使用頻度の高い調味料は仕込みの終了時に確認し、季節メニュー用の食材は企画の予定を見ながら別に確認します。この二つを同じ感覚で扱うと、急ぎの補充と先の計画が混ざってしまいます。
さらに、アプリを操作する人を一人に固定しすぎないことも重要です。担当者が休みの日に注文が止まる仕組みは、便利なアプリを導入しても持続しません。厨房で商品を確認する人、アプリに入力する人、最終的に注文内容を見る人を、店舗の規模に合わせて決めておくと運用が安定します。
私が実用的だと感じたのは、注文のためだけでなく、メニューや企画の提案を確認する時間を別に設ける考え方です。発注中に提案情報を探し始めると、目の前の注文が後回しになります。日々の補充と、メニュー改善のための情報収集を分けることで、アプリの役割を広げながらも作業を散らかさずに済みます。
商品を探すときの考え方
日本食研アプリの中心は、厨房で使う調味料や食材を注文することです。私は、紙のカタログを最初から最後までめくるような探し方より、必要な商品を決めてから入力へ進む使い方が向いていると感じました。発注画面を商品探しの場所にするのではなく、先に厨房で必要量を整理しておくのがコツです。
商品名が曖昧なまま探すと、似た用途の商品を見比べる時間が増えます。日常的に使うものは、厨房内で呼び名を統一しておくと、入力する人が変わっても確認しやすくなります。特に、同じ料理でも仕込み担当と発注担当で呼び方が違う店舗では、商品を指差して確認する習慣を残しておくと、アプリ導入後の取り違えを抑えやすいでしょう。
このアプリを使うとき、私は「注文できること」と「在庫管理が自動化されること」を分けて考えます。注文の入口を整える力はありますが、厨房の棚卸しや使用量の記録まで同じものとして期待すると、運用に無理が出ます。残量の確認は現場のルールとして残し、アプリには確定した注文を集める役割を任せるのが現実的です。
一回の注文より、繰り返せる手順を作る
発注作業を持続可能な生産性の仕組みにするなら、毎回の手順を短く固定するのが効果的です。私なら、営業終了後に在庫を確認し、必要なものを一度メモに集約し、その後にアプリで注文内容を入力します。入力後は別の人が商品と数量だけを読み上げて確認します。二人で画面を見る時間を長くする必要はなく、ミスが起きやすい部分だけを相互確認します。
この方法の利点は、注文担当者が商品を思い出しながら入力しなくてよいことです。記憶に頼ると、忙しかった日の使用量や、急に増えた予約分を落としやすくなります。厨房での観察とアプリでの入力を分けるだけで、頭の中の負担が減り、発注の抜けを見つけやすくなります。
もう一つの工夫は、通常注文と企画用注文を同じ確認方法にしないことです。通常品はいつもの数量と残量を見れば済みますが、新しいメニューに使う食材は、提供数や試作分を含めて考える必要があります。メニュー・企画提案を活用する場合も、提案を見てすぐ大量に発注するのではなく、まず試作や提供計画に落とし込んでから必要量を決める方が安全です。
現場で役立つ三つの使い分け
- 閉店後の補充確認では、当日使った調味料と食材をまとめて見直し、翌日の仕込みに必要なものだけを注文候補にします。
- 新メニューの準備では、提案情報をアイデアの入口として使い、試作に必要な材料と通常営業の材料を分けて考えます。
- 引き継ぎでは、口頭で伝える代わりに注文内容を画面で確認し、担当者が変わっても同じ商品を選べるようにします。
この三つは、単にアプリを毎日開くよりも具体的な使い方です。特に引き継ぎでは、注文作業を個人の経験から切り離せる点が大きいと感じました。ベテランだけが商品名や発注の順番を知っている状態を減らせれば、新しいスタッフが業務を覚えるときの負担も軽くなります。
日常の厨房で想定しやすい場面
たとえば、ランチ営業を終えた飲食店で、仕込み担当が調味料の残量と翌日の食材を確認するとします。以前なら、足りないものを紙に書き、店長が電話や別の注文手段で手配する流れだったかもしれません。日本食研アプリを使う場合は、厨房側で必要な商品をまとめ、担当者がアプリ上で注文内容を確認できます。
ここで重要なのは、ランチ後の忙しい時間に注文を完了させようとしないことです。注文候補の記録だけを先に行い、落ち着いた時間に入力する方が、数量の確認に集中できます。アプリがあるからといって、最も忙しい時間に操作を押し込む必要はありません。現場の流れに合わせて、確認と入力を分けることが使いやすさにつながります。
店長が最終確認をする場合も、すべての在庫をもう一度調べるのではなく、数量が大きく変わった商品、新しく追加した商品、翌日の予約に関係する商品に絞ると効率的です。アプリは確認の対象を画面に集める役割を果たしますが、発注量の妥当性を判断するのは店舗側です。この分担を明確にすると、便利さと責任の所在を両立できます。
メニュー提案を使うときの現実的な距離感
このアプリには、注文だけでなくメニューや企画の提案を確認できる要素があります。私はここを、完成した企画をそのまま採用する機能ではなく、厨房の悩みを整理するための発想源として見るのがよいと思います。人手が足りない、仕込みを簡単にしたい、料理の印象を変えたい、といった課題を言葉にするきっかけになります。
提案を見るときは、食材の入手だけでなく、調理担当者の技量、提供時間、既存メニューとの重なりを確認する必要があります。提案が魅力的でも、忙しい時間帯に追加工程が発生するなら、店舗にとっては負担になる場合があります。逆に、既存の仕込みに少し手を加えるだけで展開できるなら、発注とメニュー改善を同時に進めやすくなります。
私なら、提案を見た日に発注を決めず、まず「何の問題を解決したいのか」を一行で書きます。原価を抑えたいのか、調理時間を短くしたいのか、季節感を出したいのかで、必要な食材も判断基準も変わるからです。この一手間があると、提案情報に引っ張られすぎず、店舗の目的に沿って使えます。
つまずきやすい点と、導入前に確認したいこと
便利さの一方で、最初に戸惑いやすいのは、業務用のお客様専用アプリである点です。一般の買い物アプリのように、誰でも同じ感覚で商品を探して購入するものではありません。店舗や事業者として利用する人向けなので、自分の利用環境が対象になるかを、導入前に確認しておく必要があります。
また、注文をアプリに集約しても、厨房での在庫確認が不要になるわけではありません。画面上で注文候補を作っただけで安心すると、実際の棚の数量とのずれが残ります。特に、複数の人が別々にメモを取る店舗では、アプリを使い始める前に「注文候補は一つの場所に集める」というルールを決めることが重要です。
スマートフォンやタブレットの操作に慣れていないスタッフがいる場合は、最初から全員に複雑な操作を求めない方がよいでしょう。まずは発注担当者が入力し、他のスタッフは商品と数量の確認に参加する形でも十分です。操作を覚えること自体を目標にすると、現場の負担が増えます。目的は、発注を正確に続けることです。
アプリの現在のバージョンは1.0.30で、利用にはOS 10以上が必要です。古い端末を厨房専用にしている場合は、インストール前に端末のOSを確認しておくと、導入当日に操作できない問題を避けられます。厨房では端末を置く場所や汚れ対策も必要なので、個人のスマートフォンだけに依存するより、店舗で扱いやすい運用を考える方が安心です。
通常の電話注文や紙の注文書との違い
電話注文は、担当者に相談しながら進められる点が強みです。商品についてその場で確認したい、急な事情を説明したい、細かな相談をしたいという店舗では、電話の方が早い場合があります。紙の注文書も、厨房内で複数人が書き込みながら確認できるという利点があります。
それに対して日本食研アプリは、注文を自分の都合のよいタイミングで整理しやすい点に魅力があります。電話のように営業時間中の会話を中断しにくく、紙のように紛失するリスクを減らしやすいのが違いです。ただし、急ぎの相談や例外的な注文までアプリだけで解決できると考えるのは危険です。通常の補充はアプリ、相談が必要なケースは従来の手段、と役割を分けるのが現実的です。
一般的な在庫管理システムと比べると、こちらは厨房向けの注文とメニュー・企画提案に焦点があります。細かな在庫数の推移、複数店舗の統合管理、会計や販売データとの連携を中心に考えるなら、専用の在庫管理サービスの方が向いているでしょう。反対に、日本食研の商品を使う現場で、発注とメニューの情報を近い場所に置きたいなら、過剰な管理機能を求めずに使える可能性があります。
誰に向いていて、誰は急がなくてよいか
このアプリを採用しやすいのは、日本食研の調味料や食材を継続的に使う飲食店、給食や施設の厨房、複数人で発注を分担している事業者です。特に、紙のメモから注文までの間に情報が抜ける店舗や、店長が毎回すべての発注を覚えている店舗では、作業を標準化するきっかけになります。
小規模な店舗でも、発注担当者が一人だけなら不要とは限りません。休みの日の代替担当を育てたい場合や、将来スタッフが増える予定がある場合は、早めに手順を整える価値があります。無料で使えるため、費用を理由に試しにくいタイプではありませんが、導入後のルール作りは必要です。
一方、家庭で少量の食材を買いたい人、特定のメーカーにこだわらず近所の店で購入したい人、スマートフォンを使わず電話注文を好む店舗には、優先度が低いでしょう。また、在庫数を自動で精密に把握したい、多店舗の仕入れや会計まで一つの画面で管理したいという人には、別の業務システムを併用した方が目的に合います。
評価と基本情報から見える立ち位置
ストア上では平均4.0の評価で、評価数は81件、レビュー数は21件です。利用者の反応は一定の参考になりますが、業務用アプリは店舗の発注方法や扱う商品によって使い心地が変わります。評価だけで判断するより、自分の厨房で「誰が、いつ、何を確認して注文するか」を想像してから試す方が納得しやすいです。
インストール数は10万以上で、無料アプリとして提供されています。対象年齢は3歳以上ですが、実際の利用場面は業務用の厨房です。年齢表示を家庭向けアプリのように受け取るのではなく、事業者向けの用途と、端末を扱うスタッフの業務環境を基準に考えるべきです。
2019年10月20日に公開され、現在のバージョンは1.0.30です。対応OSは10以上なので、導入時には利用する端末の状態を確認してください。私は、まず発注量が少ない日や通常業務が落ち着いている日に試し、紙の注文と照らし合わせながら手順を整える方法をすすめます。いきなり全商品を切り替えるより、よく使う商品から始めた方が問題を見つけやすいからです。
私ならこう始める
最初の段階では、主要な調味料と定番食材だけを対象にし、注文候補を一つに集めます。次に、厨房で残量を確認する時間、アプリへ入力する時間、最終確認の担当者を決めます。ここまでを数日続け、抜けやすい商品や数量を間違えやすい商品を洗い出します。
その後で、メニューや企画提案を確認する時間を週の中に設けます。注文作業と同時に考えず、提案を見たら試作の必要性、調理工程、既存メニューとの関係を確認します。採用する場合だけ、必要な食材を通常注文とは別の項目として整理します。この流れなら、発注の正確さを保ちながら、アプリをメニュー改善にも活用できます。
私の最終的な評価は、日本食研の商品を使う厨房の発注を、属人的な記憶から繰り返せる手順へ変えたい人に向くアプリです。注文だけでなく、メニューや企画を考える入口があるのも特徴ですが、在庫管理全体を任せるものとして導入すると期待がずれます。電話や紙を完全に捨てるのではなく、日常の補充をアプリに寄せ、相談や例外対応は別の方法に残すのがよいでしょう。
日本食研アプリは、派手に厨房を変えるタイプではありません。けれど、発注の確認漏れ、担当者への集中、メニュー改善のきっかけ不足といった小さな問題を、毎日の流れの中で整える助けになります。私なら、まず一つの厨房、一つの発注ルールから始めます。その使い方が店舗に合うなら、無料で試せる業務用アプリとして、長く使う候補に入れます。











